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大気汚染ミニ学習会

去る3月30日夜、白川山のTさん宅にて行われた
大気汚染ミニ学習会に夫婦で参加してきました。

講師は富山県立大学のK先生。
今回調査に来島されるので、この機会に
これまで1年間の調査報告
「屋久島西部の水質、大気中の水銀とPAH(多環芳香族)の話」
というお題でお話をして下さいました。

写真はゼブラ柄のカバーで新芽を守るバリバリノキ。
そのスタイリッシュなコートを脱ぎ捨てると・・・

淡い緑色の葉っぱがコートの下に隠れていた新しい若葉。
もりぞーみたい♪

今回の学習会、その注目は
現在中国からどの程度の大気汚染物質が日本へ飛来してきていて、
実際にどのような環境変化がおきているのかということ。

今回お話して下さった調査のお題はまず
『屋久島西部河川における硝酸イオン流出と酸性化』。

屋久島の基盤は花崗岩であるが故に
河川水質は溶存成分・・いわゆるミネラルに乏しく(屋久島の水は『超』軟水)
だから酸性化に対して脆弱。
さらに土壌が薄い為、多量の雨が土中に留まる時間はとても短く、
また、土を介さず岩の上を流れ、一気に川へ流れ込むこともほとんど。
ということは大気中及び雨の中に酸性化を促す要因が含まれていれば
その影響は河川の水質に顕著に現れるのでは・・ということ。

植物にとって、N(窒素)を含む硝酸イオンはいわゆる『ご馳走の素』。
その成長には欠かせないもの。
上記背景により、通常、屋久島の森にとってNは奪い合いなんだろうなぁ
ということが伺える。
ただ、N過飽和という状況になると、
その余剰分が土壌や河川を酸性化してゆく・・・
(ちなみに屋久島の海はすぐ外洋となる為、Nが拡散。
だから赤潮を招くような悪影響はないだろうとのこと)

今回の調査ではすでに西部の河川で酸性化を伺わせるデータが出てくるようになったそうだ。
降水の窒素濃度と渓流水の硝酸イオン濃度を比較すると
降水より渓流水の方がその数値が低いことがわかった。
専門用語でその結果は『Stage-1』。
また、最も硝酸イオン濃度の変動が大きかった西部川原では
硝酸イオンによる酸性化がすでに起こっているということが考えられるそうだ。

その要因には下草が激減したこともあるのでは?という意見も。
林床で繁茂していた植物たちが消えたせいでNが余っている??
その背景には今話題の『ヤクシカ』の顔が浮かんできます・・・

おまけ。
屋久島の河川においては酸性化しやすいということで
そこで暮らす生物は酸に比較的強い傾向にあるのでは・・とK先生。
逆に酸に弱い生物にはとても暮らしにくい環境・・ということも想像できる。
屋久島の川で普通に見られるウナギやボラなどは酸に強いんだって。

追記。
化学式がたくさん出てくると
理解する為に人の倍、アタマを動かさないと
ついてゆけない私・・・(汗)
でも、『窒素循環』は自然を観る時
とても大事なことなんだなぁ~
う~・・・

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